ストップリミット注文とは? 

「ストップリミット注文」とは、ストップ注文(逆指値注文)とリミット注文(指値注文)の両方の機能を併せ持った注文方法をいいます。ストップリミット注文は、指定されたストップ価格(逆指値)に到達した後に執行されます。ストップ価格に達した後、ストップリミット注文はリミット注文となり、リミット価格(指値)以上の価格で売買が行われます。 

簡単に言うと、ストップリミット注文は、ストップ注文に基づいて設定された時間枠で条件付きの取引を行うもので、トレーダーが設定したリミット価格に到達するまでは成立しません。

 

ストップリミット注文の実例

例えば、BTCを10,000USDTの価格で購入したとします。リスクを軽減するために、深刻な下降の勢いを示し始めたら売りたいと考えています。ストップ価格(またはトリガー価格)を9,800ドル、リミット価格(指値)を9,700ドルに設定して、売りのストップリミット注文を出します。BTCの価格がストップ価格の9,800ドルまで下がると、注文は有効になり、リミット注文に変わります。リミット価格である9,700ドル以上で注文が約定しない限り、取引は成立しません。

 

メリットとデメリット

ストップリミット注文の主なメリットは、注文が約定すべきタイミングをトレーダーが正確にコントロールできることです。ストップリミット注文は、注文執行の発動後、リミット価格(指値)が一致しない場合は成立しません。 

一方、デメリットは、市場の変化の激しさにより指定された期間内にストップ価格(逆指値)に到達できない場合、取引の執行が保証されないことです。

 

ストップマーケット注文との類似点と相違点

類似点

1.   ストップリミット注文もストップマーケット注文も、基本的にはストップ価格とトリガー価格の2つの価格設定があります。

2.   これらの注文は、トレーダーが利益を確定したり、下振れ損失を制限するのに役立ちます。 

相違点

1.   ストップマーケット注文は現在の市場価格で執行されるのに対し、ストップリミット注文はトレーダーが設定したリミット価格で発動されます。

2.   ストップマーケット注文はトレーダーの注文執行を保証するのに対し、ストップリミット注文は約定価格を保証します。

ストップマーケット注文は、注文発動後に成行注文に移行するため、リアルタイムでの売買を保証することができますが、トレーダーが期待する価格で成立しない可能性があります。逆にストップリミット注文は、トレーダーの希望通りの成約価格を確保できますが、約定を保証するものではありません。

 

ストップリミット注文を出すための参考となる要素 

1.   資産の変動率

ストップリミット注文を設定する際には、ストップ価格とリミット価格の間にギャップを設けることで、資産の価格変動による注文成立の可能性を高めることができます。

2.   資産の流動性

トレーダーは、市場の流動性が低い場合、ストップマーケット注文よりもストップリミット注文を使用することがあります。

3.   ストップ価格の設定には、テクニカル分析ツールを使用します。